クレジットカードは便利なので、誰もができれば1枚は持っておきたい、現代社会の必須アイテムです。しかし、無職ではクレジットカードを持つのが難しいという現実があります。無職である事が大きく響き、クレジットカードの審査に落ちてしまった人もいるかもしれません。
そうはいっても、クレジットカードはやはり便利なので、何とかならないかと考える無職の人も多いのではないでしょうか。
無職の人でも、クレジットカードを作れる方法はないものでしょうか。ネット上には、「クレジットカードを無職が作れた」という口コミが多数存在します。ネット上の口コミを分析すると、クレジットカードを無職が作る方法や作れるカードには、いくつかの傾向や条件があるようなので、それらをEGPA編集部が分かりやすく解説します。
目次
無職でも作れたクレジットカード7選
無職でも作れたと評判のクレジットカードを厳選して7つ、スペックと共に紹介します。無職だからといって、クレジットカードを諦めるのは早いのです。
楽天カード
無職でも作れたと評判のクレジットカードとして、楽天カードが挙げられます。ネット上の口コミ等を見ても、楽天カードはかなり審査の甘い傾向があるようです。楽天カードは無職でも作れるカードの、代表格と言えるかもしれません。
- 申込可能年齢:18歳以上
- ブランド:JCB、VISA、Mastercard、AmericanExpress
- 付与ポイント:楽天ポイント
- 通常ポイント還元率:1.0%
- 還元ポイントアップ条件:
- 楽天市場の利用で最大3倍・楽天トラベルの利用で最大2倍・優待店の利用で2倍以上
- 付帯保険:海外旅行傷害、盗難
- 年会費:無料
- 家族カード:あり
- 発行スピード:10日前後
- 締日と支払日:月末締め、翌月27日払い
三井住友カード 「RevoStyle(リボスタイル)」
三井住友グループが発行するクレジットカード、三井住友カード「RevoStyle(リボスタイル)」も、無職が作れたクレジットカードとして評判です。その特徴は、「支払いはリボ払いのみ」という点にあります。念のため、リボ払いについて簡単に説明します。
リボ払いとはクレジットカードにおける支払方法の一つで、カードの利用金額や件数にかかわらず、事前に設定した金額を月々固定して支払うシステムです。
たとえば、月々の支払額を1万円に設定した場合、1ヶ月にいくら買い物をしても、支払額は1万円になります。リボ払いは一見すると、非常に便利な支払方法に見えますが、中々返済額が減らないというデメリットもあります。
また、三井住友カード“RevoStyle”は、「審査スピードが早い」という口コミも多数見られました。
ネットから申し込むと、最短で翌日にはカードが発行されるケースも珍しくないようです。
- 申込可能年齢:満18歳以上(高校生不可)
- ブランド: VISA
- 付与ポイント:Vポイント
- 通常ポイント還元率:0.5~3.0%
- 還元ポイントアップ条件:
●セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・マクドナルドの利用で5倍(一部店舗除く)
●指定モールを経由したネットショッピングの利用で2~20倍 - 付帯保険:ショッピング
- 年会費:無料
- 家族カード:あり
- 発行スピード:最短翌営業日
- 締日と支払日:以下から選択可能
15日締め、翌月10日払い
月末締め、翌月26日払い
セディナカード「Jiyu!da!」
セディナカード 「Jiyu!da!」 も、無職でも作れたカードとして評判です。セブンイレブン・ダイエー・イオンの利用でポイントが付くので、生活圏にこういった商業施設がある人には、特にオススメのクレジットカードです。
- 申込可能年齢:高校生を除く18歳以上で、電話で連絡が付く人
- ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 付与ポイント:わくわくポイント
- 通常ポイント還元率:0.5%
- 還元ポイントアップ条件:
・セブンイレブン、イオン、ダイエーの利用で3倍
・指定モールを経由したネットショッピングの利用で最大20倍
・前年の利用額に応じて最大1.3倍 - 付帯保険:ショッピング、旅行
- 年会費:無料
- 家族カード:あり
- 発行スピード:2週間前後
- 締日と支払日:月末締め、翌月27日払い
ACマスターカード
日本を代表する消費者金融大手である、アコムが発行するクレジットカードがACマスターカードです。
他のクレジットカードの業務主体が銀行系・百貨店系であるのに対し、ACマスターカードは消費者金融が業務主体です。そのため、審査傾向にかなりの違いがあるのではと評判です。
まわりくどい言い方を抜きにして、簡単に言ってしまえば、「ACマスターカードは審査が甘い」と評判なのです。事実、「無職でもACマスターカードなら作れた」という口コミが多数ありました。
- 申込可能年齢:20歳以上69歳以下で、安定した収入と返済能力がある人
- ブランド: Mastercard
- 付与ポイント:なし
※毎月の利用金額から0.25%分が、自動キャッシュバック - 通常ポイント還元率:なし
- 還元ポイントアップ条件:なし
- 付帯保険:なし
- 年会費:無料
- 家族カード:なし
- 発行スピード:最短即日
- 締日と支払日:利用日に応じて変動
ご覧頂ければわかる通り、ACマスターカードは他のクレジットカードとは、かなり毛色が異なります。ポイントが付与されない代わりにキャッシュバックされたり、毎月の締日や支払日が変動したりします。ACマスターカードは最短で即日発行が可能で、クレジットカード業界でも最速の発行スピードを誇ります。
イオンカード
イオンカードも、無職が作れるクレジットカードとして話題です。イオンカードは申し込み条件が、「高校生を除く18歳以上(未成年者は親権者の同意を得る事)」となっており、収入要件を求められないのが審査の甘い理由と考えられます。
イオンカードは家族カードを3枚まで発行可能なので、無職の人ならこの方法でクレジットカードを発行するという手段もあるでしょう。
- 申込可能年齢:18歳以上(高校生を除く)
- ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 付与ポイント:ときめきポイント
- 通常ポイント還元率:0.5~1.33%
- 還元ポイントアップ条件:イオングループ対象店舗で、毎月20/30日に買い物すると5%オフ
- 付帯保険:ショッピング
- 年会費:無料
- 家族カード:あり
- 発行スピード:最短翌日
- 締日と支払日:10日締め、翌月2日払い
AMAZONマスターカードクラシック
AMAZONマスターカードクラシックは、AMAZONと三井住友カードが業務提携して発行するクレジットカードで、「無職でもカードが作れた」との口コミがありました。
AMAZONマスターカードクラシックは、AMZONの利用でポイントが貯まりやすいシステムになっているので、日常生活でよく利用する人にはうってつけのカードでしょう。
- 申込可能年齢:20歳以上
- ブランド: Mastercard
- 付与ポイント:AMAZONポイント
- 通常ポイント還元率:1.0%
- 還元ポイントアップ条件:
●プライム会員がAMAZONを利用すると2.0%
●通常のAMAZON利用で1.5% - 付帯保険:ショッピング
- 年会費:初年度無料(次年度以降1,375円)
- 家族カード:あり
- 発行スピード:1週間程度
- 締日と支払日:月末締め、翌月26日払い
リクルートカード
リクルートカードは、無職が作れるカードとしては少々難易度が上がりますが、通常時のポイント還元率が1.2%もあるので、チャレンジする価値のあるクレジットカードです。
リクルートカードの申し込み条件は、「高校生を除く18歳以上」になっていますが、それ以外に詳細は公表されていません。
ネット上にも、「無職でも作れた」という口コミが見られましたが、他のカードと比べてそういった成功体験談が少なかったのも事実です。
- 申込可能年齢:18歳以上(高校生を除く)
- ブランド:JCB、VISA、Mastercard
- 付与ポイント:リクルートポイント
- 通常ポイント還元率:1.2%
- 還元ポイントアップ条件:リクルート社が提供するネットサービスの利用で最大4.2%
- 付帯保険:ショッピング、旅行
- 年会費:無料
- 家族カード:あり
- 発行スピード:1週間程度
- 締日と支払日:15日締め、翌月10日払い
無職でも作れるクレジットカードは存在する
無職でも作れたと評判のクレジットカードを7つ紹介しましたが、本当に無職でも作れるクレジットカードは存在するのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、無職でクレジットカードを作るのは、どうしても難しくなる可能性があります。
無職だと審査に通過するのは難しくなる可能性はある
無職だとクレジットカードの審査に通過するのは、難しくなる可能性は確かにあります。言ってみれば、クレジットカードはショッピング料金を前借りしているのですから、これはクレジットカード会社から借金をしているのとほぼ同じ事です。
クレジットカードに限らず、消費者金融や銀行などから借金をする場合、必ず審査を受けなければなりません。審査の際に最も重視されるのが、「安定した返済能力の有無」です。安定した返済能力とは、言い換えれば、継続して返済し続ける能力ともいえます。
無職だと収入がないので、継続して返済し続けるのがどうしても難しくなります。よって、無職だと審査に通過するのは、難しくなる可能性があるのです。
学生は無職でもクレジットカードを作れる
学生(大学生)も身分上では無職です。しかし同じ無職でも、学生は一般的に言われる無職とは、意味合いが大きく異なります。
ですから、学生の場合は分類上無職ではありますが、クレジットカードを作る事が可能です。それどころか、学生専門のクレジットカードもあります。
学生向けオススメクレジットカード3選
学生向けにオススメできるクレジットカードを3つ紹介します。
学生専用ライフカード | JCBカードW | 三井住友カード デビュープラス | |
年会費 | 無料 | 無料 | 1,375円 |
ポイント還元率(%) | 0.3~0.6 | 1.0~10.0 | 1.0~3.0 |
対象年齢 | 満18~25歳 | 満18~39歳 | 満18~25歳 |
学生優待特典 | ギフトカード進呈 | スターバックスの利用でポイント10倍 | コンビニの利用でポイント5倍 |
ご覧頂けば分かる通り、3カード共通で、「学生だからこそ」優待されるポイントシステムを導入しています。
現在ではクレジットカード業界も、生き残りに必死です。そのため、大学生の段階からプレ機能を持つ自社のクレジットカードを所有させ、社会人デビュー後の本格的なクレジットカード運用につなげたい、という思惑が見て取れます。
クレジットカードは無職でも作れた!審査に通過するポイント
クレジットカードを無職が作るのは難しいのが現実ですが、決して不可能ではありません。ネット上にも、「クレジットカードは無職でも作れた!」という内容の口コミが見られます。
クレジットカードの審査において、どのような点が重視されているのかは、詳細な基準が公表されていないためわかりません。しかし、審査を通過した人の声を集めて分析すると、いくつかのポイントがあるようです。
ショッピングの利用に限定する
クレジットカードを無職が作る際、ショッピングの利用に用途を限定する事が重要です。クレジットカードには通常、ショッピング枠とキャッシング枠が付いてきます。
キャッシング枠の利用申請をすると、それだけで審査のハードルが上がってしまうため、無職の人には不利になるからです。
申し込み記入欄はなるべく埋める
クレジットカードを無職が作る際、申込記入欄はなるべく埋めましょう。申込欄にブランクがあればあるほど、審査においてはマイナスだからです。
ただし、虚偽記載だけは絶対にしてはいけません。無職でもクレジットカードを作るため、自分の金融属性を少しでも良く見せようという気持ちはわかりますが、嘘は絶対に見抜かれます。
申込契約書に虚偽の記載をする事は、違法行為に問われる可能性すらありますから、絶対にやめましょう。
就労する
無職の人がクレジットカードを作るのは難しいのですから、就労すれば問題は解決です。とても単純な話ですが、絶大な効果のある話です。
そうは言っても、無職の人がいきなり正社員になるのは、今のご時世かなり難しいのが現実です。
しかし、正社員になるのは難しくても、パートやアルバイトなら何とかなるかもしれませんし、就労している事には変わりがありません。
職業欄に「無職」と記載するのと、「パート」「アルバイト」「非正規社員」と記載するのとでは、クレジットカード会社に与える印象があまりにも違います。働いていれば、「最低限の返済能力を有している」と判断されるため、審査を通過する可能性が上がるのです。
信用情報を育てる
無職でクレジットカードを作る際、信用情報を育てるのはとても大切です。ここでいう信用情報とは、「過去においてクレジットカードの支払いを延滞していない事」を指します。
あらゆる人のクレジットカード利用履歴は、CICという情報収集と管理を専門に扱う会社に集約されます。
クレジットカード会社は審査の際、CICに申込者の信用情報を照会するので、過去に確固とした返済実績があれば、無職でも審査が有利に進む可能性があります。
デポジットカードを作る
過去にクレジットカードを所有した事がないけれども、新規でカードを作りたいと考える無職の人もいるでしょう。
そんな人には、デポジットカードをオススメします。デポジットカードとは、保証金を預ける事で作成できるクレジットカードです。デポジットカードは、保証金を預ける事ができて日常的に連絡が付く人なら、かなり高い確率で作ることができます。
無職の段階でデポジットカードを作り、信用情報を育てた上で正規クレジットカードの審査に臨めば、カードを作りやすくなるでしょう。
家族カードに申し込む
無職でも家族と同居している人なら、家族カードに申し込む事でクレジットカードが作れるかもしれません。家族カードとは、本会員の家族が持つ事のできるクレジットカードです。
たとえば、本会員が父親の場合、妻や子どもが家族カードの対象になります。家族カードの審査対象は本会員に限られるため、他の家族は外れます。
つまり、あなたが無職かどうかは原則として問われません。ただし、家族カードの使用請求は、本会員にまとめて届きますから注意しましょう。
貯金あり・お金持ちの無職はクレジットカードが作れる?
貯金あり・お金持ちの無職はクレジットカードが作れるかどうか、気になる人もいるでしょう。例えば、働く必要がない資産家の人や、リタイアして退職金が入ったばかりの人など、お金を持っている無職の人は存在します。
結論から言えば、貯金あり・お金持ちの無職の人は、単なる無職の人よりクレジットカードが作りやすくなるでしょう。
ただし、クレジットカードの審査において最も重視される点は、「安定した返済能力の有無」なのは、先程も説明した通りです。
つまり、「現在」働いているかどうかが重視されるので、いくらお金持ちでも、働いていなければ審査のハードルは上がります。
たとえ現時点においてお金持ちでも、いつか資産や貯金が尽きてしまえば、クレジットカードの利用料金を支払えなくなると判断されてしまいます。そのため、貯金あり・お金持ちの無職の人は現役世代に比べて、審査を通過するのが難しくなるでしょう。
無職になってもクレジットカードは更新できる?
クレジットカードを作った当時は働いていたのに、何らかの理由で無職になる人も多いでしょう。現代のように不景気な世の中なら、こういったパターンはなおさら考えられます。
無職になってもクレジットカードは更新できるのか、不安になる人もいるかもしれません。無職になったからといって突如、クレジットカードが使えなくなったり、更新できなくなったりといった事態に陥る可能性は低いでしょう。なぜなら、クレジットカード会社は、職場へ頻繁には在籍確認しないからです。
クレジットカード各社は原則として、それほどマメに顧客の現状を調査しているわけではありません。
支払いに問題があれば更新できない場合もある
支払いに問題があれば、クレジットカードを更新できない場合もあります。ここでいう「支払いに問題がある」とは、「支払いに延滞履歴があること」を指します。クレジットカード業者が最も嫌うのが、支払いに問題のある顧客です。
極端にいえば、たとえ無職でも滞りなく支払いを続ける顧客は、クレジットカード業者の側からすれば「利益を生み出す顧客」です。
逆に、いくら年収が多くても毎月の支払いを滞る顧客は、「損害を発生させる顧客」です。「自社に損害を与える顧客とは、なるべく付き合いたくない」というのが、クレジットカード業者の本音と考えられます。くれぐれも、クレジットカードの支払いは、遅れる事のないよう気を付けましょう。
クレジットカードは無職で作るなら審査が甘いカード会社がおすすめ
クレジットカードは無職で作るなら、審査が甘いカード会社を選ぶのがおすすめです。
しかし、無数に存在するクレジットカード会社の中から、審査が甘いカード会社を見つけ出すのは容易ではありません。
審査における自社基準を公表しているクレジットカード会社はありませんから、あくまでネット上の口コミや評判などから、どの会社の審査が甘いのか推測するしかありません。
この記事のトップで紹介した7社は、審査が甘いのでは評判なのでおすすめです。特に、楽天カードとACマスターカードは審査が甘いと評判なので、無職だからと諦める前にトライする価値があるかもしれません。
クレジットカードを無職が作れたまとめ
無職だとクレジットカードを作るのが難しいのは確かですが、絶対に作れないとまではいえません。事実、「クレジットカードを無職が作れた」という内容の口コミもあります。
クレジットカードの審査基準は、企業によってかなりの違いがあります。審査を通過するかどうかは、各クレジットカード会社の判断次第なのです。
無職の人ならまずは、ここに紹介してきた、クレジットカードを無職が作れた方法を押さえた上で、基準が甘いと評判の会社に審査を申し込んでみてはいかがでしょう。