「少しのあいだでいいから、利息なしでお金を借りることができないかな?」「でも、無利息でお金を借りるのことができても、なにか裏がありそうで心配」と思われている方もいらっしゃるでしょう。
どうしてもお金を借りたい時に無利息でお金を借入できたら嬉しいですよね。
とはいえ、お金を貸す側から見れば利息は儲けの根源、つまり「飯のタネ」なので、普通に考えると利息なしでお金を借りるのは無理に思えるかもしれません。
しかし、種類は限定されますが、利息なしでお金を借りる方法もあります。そこでこの記事では、利息なしでお金を借りる方法について、その種類と注意点などをEGPA編集部が丁寧に解説します。
目次
利息なしでお金を借りることはほぼできない
消費者金融や銀行、そして日本政策金融公庫や国、都道府県などお金を貸すところはいくつかあります。
その中でも営利企業である貸金業(消費者金融や信販会社など)や金融機関(銀行や信金、JAやろうきんなど)は、営利企業であるからこそ、当然ですがお金を貸すときは利息(利子)が必要です。
要は、これらすべていわゆる「金貸し」なので、貸したお金を返済してもらわなければいけません。
貸したお金そのもの(元金、元本)を返してもらっても、それはもともと貸した側のお金で、文字通り貸したお金が返ってきただけで、何の儲けにもなりません。
貸したお金に利息を付けて回収しなければ、貸金業も金融機関も商売が成り立たないのです。
このように、言ってみればごく当たり前の理屈ではありますが、利息なしでお金を借りることはほぼできません。しかしながら、ここで「ほぼできません」と書いた通り、利息なしでお金を借りる方法が、実は2つあります。
利息なしでお金を借りる方法は2つ!
利息なしでお金を借りる方法は2つあります。
- 公的な貸付制度を利用する
- カードローンの無利息期間を利用する
公的な貸付制度を利用する
生活に困っている人などを救済する目的で、公的な無利息の貸付制度が準備されています。
例えば国による「生活福祉資金貸付制度」はその代表的なもので、厚生労働省が管轄しており、貸付制度の概略は以下の通りです。ここでは現在(記事執筆時2022年時点)注目されているコロナウイルス関連の概略を紹介します。
緊急かつ一時的に生計の維持が困難となった場合に、少額の費用を貸し付ける制度
対象者は新型コロナウイルス感染症の影響で休業等による収入の減少があり、緊急かつ一時的な生計維持のために貸付を必要とする世帯(新型コロナウイルス感染症の影響による収入減なら、休業でなくても対象となる場合もある)
貸付限度額20万円以内(本来は貸付限度10万円以内だが、「家族に新型コロナウイルスの罹患者がいるときなど、特定の条件に当てはまれば20万円まで借入可能)
貸付利子:無利息
保証人:不要
償還期限(返済期間)2年以内
据置期間(元金返済を据え置く期間)1年以内
申込み先:市区町村、および社会福祉協議会
引用元:厚生労働省/生活支援特設ホームページ/生活福祉資金の特例貸付/緊急小口資金について
カードローンの無利息期間を利用する
一方、消費者金融や一部の銀行などでは、一定期間の借入なら利息がゼロ・つまり「無利息期間」が設定されているカードローンがあります。
こちらは前述した公的な貸付制度のように、困っている人を救済する目的ではありません。営利企業として利息なしでは融資しないのが消費者金融や金融機関ですが、カードローンという自社の商品を売り込むための戦略として、無利息期間を用意しているのです。
例えば新発売の食品なら売り場で試食サービスをしますし、新車発表時に抽選で無料乗車モニターを募集するなど「お試し」でアピールすることがよくあります。カードローンも同じで、自社のカードローンをアピールするため「無利息期間」を設定しているのです。
お金を借りられる!無利息期間があるおすすめカードローン
では次に、無利息期間があるおすすめカードローンを3つ紹介します。銀行系カードローンにも無利息期間を設定しているところはありますが、その数は限定的なので、ここでは消費者金融大手の中でも代表的なものをピックアップしました。
アイフル
アイフルでは、最大30日間の無利息期間があるカードローンが用意されています。無利息期間が利用できるのは、アイフルをはじめて利用する人で、かつ無担保キャッシングローンで特定の商品(キャッシングローン、SuLaLi、ファーストプレミアムカードローン)利用者となっています。
無利息期間は、カードローン契約日の翌日から30日間で、無利息期間終了後は通常の貸付利率が適用されます。
アイフルの特徴は、まず郵便物が一切送られてこない方法を選べることです。WEBでの契約で「カードレス」「口座振替(自動引落)」などを選択した場合など、条件を満たせば自宅に一切の郵便が送られてこないので、わずらわしさがありません。
また、アイフルには女性専用ダイヤルが用意されていて、女性でも利用しやすい点もメリットのひとつです。
アコム
アコムの「30日間金利0円サービス」は、アコムの契約がはじめてで、無担保カードローンを利用する人が対象です。
紹介した3社のなかで、有人店舗での新規申込受付時間が最長なのがアコムです。
<有人店舗窓口の営業時間(新規申込受付)>
- アイフル:有人の店舗窓口は一時閉鎖中(新型コロナウイルス感染拡大の影響により)
- アコム:営業時間 平日9:30~18:00、休業日:土・日・祝日
- プロミス:営業時間 平日10:00~18:00(平日のみ)
担当者と顔を見ながら申込できる時間に余裕があるところが、アコムの特徴になっています。
無利息期間は、カードローン契約日の翌日から30日間で、無利息期間終了後は通常の貸付利率(注釈)が適用されます。
引用:アコム/30日間金利0円サービスについて
(注釈)貸付利率はカードローンを申し込んだ人の属性(年収、勤務先、勤続年数などその人の様々な基礎的情報)により異なります。したがって「通常利率」と言っても、皆が同じ利率が適用されるわけではありません。
プロミス
プロミスの「30日無利息サービス」を利用できるのは、プロミスをはじめて利用する人で、メールアドレス登録と(※)Web明細の申込が必須となります。
※Web明細とはパソコンやスマートフォンで、利用明細などを確認できるサービスです。原則としてWeb明細利用者には、ご利用明細書などは郵送されません
無利息期間は、カードローンの初回利用日の翌日から30日間で、無利息期間終了後は通常の貸付利息が適用されます。
引用:プロミス/30日間無利息サービス
プロミスの特徴は、何と言っても無利息期間が初回利用時から開始されるところでしょう。
紹介した他社は「契約日から30日」なので、利用しない日があれば、その分無利息期間が減っていくからです。
カードローンの無利息期間サービスを活用する際の注意点
利息なしでお金を借りるために、カードローンの無利息期間サービスを活用する際にも注意しなければならないことがあります。ここではその中から特に重要な注意点を3つ紹介します。
<カードローンの無利息期間サービスを活用する際の注意点>
- 無利息期間を過ぎると利息が発生する
- 無利息期間は「初回限定」
- 無利息期間の開始日はローン会社によって異なる
無利息期間を過ぎると利息が発生する
おすすめ3社でも説明しましたが、無利息期間を過ぎると利息が発生します。もともと「お試し期間」としての無利息期間なので、ここは注意が必要です。
たとえばアイフルの場合を見てみると、無利息期間は「カードローン契約日の翌日から30日間」となっています。したがって、カードローン契約日の翌日から31日目より利息が発生するということになります。
一時的に必要なお金を無利息期間だけ借りようと考えているなら、必ず無利息期間を超えないように返済することが大事です。
無利息期間は「初回限定」
無利息期間はローン利用が初めての人、つまり初回限定のサービスとしている会社が主流です。これは紹介した3社以外の消費者金融系や、銀行系カードローンでも同様です。
やはり「お試し期間」として、利息なしでお金を借りることができるとアピールすることでカードローン契約を獲得するのが狙いです。したがって、すでに利用している人は無利息期間の対象者にはなりません。この点はぜひ覚えておいてください。
無利息期間の開始日はローン会社によって異なる
無利息期間の開始日は、ローン会社によって異なりますので、しっかりと確認しておくことが必要です。たとえば紹介した3社の内でも違いがあります。具体的には「契約日の翌日から30日」が2社(アイフル、アコム)で「初回利用日の翌日から30日」が1社(プロミス)となっています。
契約日とはカードローンの審査が通り、契約書類を作成した日のことです。この場合は、契約の翌日から無利息期間がスタートすることになります。したがってすぐにカードローンを利用しなくても無利息期間のカウントは始まっていることになるのです。
(例)契約日の翌日に利用すれば無利息期間30日をフルに活用できるが、契約日から10日後に初めてカードローンを利用したなら、無利息期間は20日分しか適用されない
いっぽう初回利用日を開始日とする場合では、契約日の翌日に初回利用しても、あるいは契約日の10日後に初めて利用しても、それぞれ30日間の無利息期間を活用できることになります。
ここまでの注意点を、紹介した3社で整理してみました。
カードローン無利息期間の違い~紹介例3社の比較
ローン会社名 | 無利息期間の対象者 | 無利息期間終了後 | 無利息期間の開始日 |
アイフル | 当社ローン利用が初めて | 通常金利が適用 | 契約日の翌日から |
アコム | 当社ローン利用が初めて | 通常金利が適用 | 契約日の翌日から |
プロミス | 当社ローン利用が初めて | 通常金利が適用 | 初回利用日の翌日から |
利息なしでお金を借りる方法2選!まとめ
この記事では、利息なしでお金を借りるのは2つの方法「公的な貸付制度」「カードローンの無利息期間を利用」があると解説しました。まず公的な貸付制度は、公的であるため安全公平である反面、手続きが煩雑だったり、時間がかかったりするデメリットもあり、すべての人が簡単に利用できるとは言えません。
いっぽうのカードローンの無利息期間は、カードローンの審査に通り、無利息期間を活用できる条件を満たしているなら、誰でも利用できるというメリットがあります。しかしその反面、無利息期間が終了した後は、通常の利率が適用されてしまいますので、利息をムダに払いたくない人は注意が必要です。やはりご利用は計画的に、考えるべきでしょう。
特に初めてクレジットカードを持つ方は、メリット・デメリットをしっかり確認し、口コミや評判なども参考にしながらカード会社選びを進めてみてください。